OISEAU BLEU YAMAGATA

カフェ TREE 2019/06/04

ワインは体に良い?

こんにちは


オワゾブルー山形カフェTREEスタッフの福田千加良です。


今日は、客様よりこんなご質問を頂戴致しましたのでその話題で。

【ワインって健康にいいの?】というご質問。



恥ずかしながら考えた事がなかった問題でポリフェノール等のありふれた話以外は即答できませんでした。 という訳で悔しいので調べたり再度考えたりしてみました。

ではご興味のある方は続けてどうぞ。



まず身体に与える影響を考える前に「お酒を飲もうしているそのシチュエーションが健康的か」が大事になってくると思うんです。

辛い事があったからやけ酒だ!なんて感じで飲んだら、次の日は身も心もズタボロになってしまいます。

逆に大切な人と楽しい時間を過ごしながら飲むワインはこの上なく体にも心にも良い作用があるに違いありません! 有機酸、ミネラル、ポリフェノールなどがありますが、それらは二の次の話であって何より大切なのは【楽しい気分で飲む】これが最も健康によい成分かと思います。


いやいや、そんな建前はいいからもっと具体的な話はないの?ってつっこまれそうなので次の話へ。



「どんな物もね、物の善し悪しを決めるのは量なんスよ」とスイスの錬金術士パラケルススは言いました。

健康マニアから見ればアルコールは健康の敵!なんて思われてるかもしれませんが、適量を守って飲めば案外体に良いらしいんですよ。


飲酒量と病気リスクを表したグラフ、通称「Jカーブ」ってな物がありますが、これによると病気のリスクは 全く飲まない人を1倍とすれば 2日に一度ちょっとだけの人は0.7倍に、

毎日ちょっとだけの人は0.8倍とリスクは下がり

逆に毎日、歯で抜いたコルクを床に吹き飛ばし瓶ごとラッパ飲みしている僕の様な輩は1.3倍と上がっていきます。

適量を守って飲むことが健康の秘訣のようです。


ん? もしかしてこれが僕の最後のブログになるかもしれません。 何しろ1.3倍なのですから…皆さんさようなら。


とまぁ、おふざけはここまでにして。


他にもご存知ポリフェノールの抗酸化作用もありますし 有機酸による腸内環境を整える美容効果も期待できます。 あ、あと酸化防止剤について気になる方がいるとおもいますが、これは毎日ワイン10本を欠かさず2年間飲んだ時に影響が出てくるそうです。


これじゃ実質的には心配はないですし、これだけのんだら問題はそこじゃねーよ!ってなりますね。



結論!(責任は負いません!) 健全なシチュエーションで楽しく適量を守れば健康に問題はないし、身体にいい作用も沢山ある! という事でカフェツリーで仕事終わりの一杯。のんでいきませんか? 一杯のつもりが、余りに美味しすぎるワインに出会って飲みすぎてしまうかもしれません。 そうなったらもうしょうがないです。 我慢する方が健康に悪い時だってあるんです。


健康的なスタッフ一同お待ちしています。

カフェ TREE 2019/05/07

グラスに秘められた機能、それは優雅さと思いやりだ!

こんにちは。
オワゾブルー山形キッチンスタッフの福田千加良です。

日に日に緑は増え、うららかな春を満喫しておりますが皆様方は如何がお過ごしでしょうか?

 

我が家の軒先きにはツバメの巣があるのですが、「今年はまだ帰って来ないのかな?そろそろ来たかな?」と毎日ツバメさんの様子を伺う日が続いております。

そんな毎日ですがこのまま世間話をして終わりたい。と思っていますが、そうは行きませんね。

 

今回はシャンパン【グラス】のお話をさせて頂きます。

 

グラス選びで変わる事
香りや味、温度変化などありますが、そーゆー事を語り出すと面倒な奴!と思われ兼ねない(既に思われてる)ので今回は所作や見た目のお話です。

 

ではうららかに始めます。

 

 

グラスとは不思議な物です。普段から生活の中には様々なグラスあるのに、

シャンパングラスを見るだけで、今から楽しい事が始まる!素敵な時間が待っている!って気分が高まりますよね。
そんなシャンパングラスですが形のタイプは大体この3つです



左はクープ型と呼ばれ
右はフルート型と呼ばれ
中央の物は中間型?
と呼ばれています。
さてこの3タイプがどう違うかを今からしっかり文字数を稼ぎながら分かりやすくご説明させて頂きます。

 

【まず炭酸の違い】

[フルート型]
瓶底に傷加工がされていてシャンパンを注いだらまるで流星群の様に気泡が立ち上ります。
その気泡の数なんとグラス一杯200万個。わービックリ
その様がテーブル上で優雅に映り今ではレストランや結婚式場で主流になっています。

 

 

[クープ型]
フルート型とは逆に気泡は立ちにくいですし炭酸も抜けやすいです。なので今では余り見かけなくなりました。
では良い所なし?
いやいやありますよ良い所。

 

意外な機能があります。ゲップが出にくいです。

炭酸が抜けやすいからこそできる仕様ですね。
コルセットや和装をしてお腹周りに余裕がない方の配慮にこのグラスは役に立つのではないでしょうか。

 

[中間型]
中間なので良い所どりです。
内容量こそ入りませんが、サービスマンがイケメンの場合、何度も注ぎに来てくれるという特典もあります。

続いてはこちら飲み方の所作の違いについてです。

 
【所作の違い】

[フルート型]
シャンパンは飲みきる時の姿も魅力的ですね。
男性のお客様がグイっと飲みきる姿はとてもカッコ良いです。

ただ一点。
飲みきる時、鼻にグラスがぶつかるのでアゴを上げる事になります。高齢の方や女性の方で首元はちょっと…と言う方は飲みきる事をためらうかもしれません。
だからと言ってストローをつける訳にはいきませんし。
んー困った…
そこで登場するのが
[クープ型]
こっちは飲みきる時アゴを上げずに口に流し込めます。
グラスをちょっと傾ければ鼻にぶつかる事もない。
飲み易さだけで考えればとても飲み易い形ですね。

[中間型]
少しだけアゴを上げれば飲みきれますのでどんどん飲みきってイケメンサービスマンに注いでもらいましょう!

 

以上、少しですか如何でしたか?各シャンパングラスによる違い。見た目編。
シャンパンはこのグラスでだせばok!このグラスで出すのがマナー!って決めつけるのはノンノンノン。

お客様の都合に合わせ多種多様に変化できるからお酒は楽しいのです。

 

お客様が望むならシャンパンに氷を入れたって良いし、普通のワイングラスにシャンパンを注いでも良い。
手先が不器用なら作法にとらわれずにグラスの持ちやすい所を持てば良いと思います。

 

カフェTREEではお客様に合わせた変化に富んだサービスを心掛けています。

 

 

何ですかね?正しいマナーって?

勉強させてもらってる毎日です。
カフェ TREE 2019/04/12

ワインが作り出す宝石

こんにちは
オワゾブルー山形 カフェスタッフの福田チカラです。

 

今日はワインのダイヤモンドのお話をしたいと思います。

 

古代はローマ帝国の時代からダイヤモンドは最愛を誓う最高のアイテムとして親しまれてきました。 そして同じく古代ローマ帝国で愛されてきた「ワイン」にもダイヤモンドと呼ばれる結晶がちゃっかり有るのをご存知でしょうか。

そのご紹介を少し。

 

白ワインのコルクを抜くと稀にガラスの様な結晶が付いていたり瓶底に溜まっていたりする事があるのですが、これは異物ではなく通称「ワインのダイヤモンド」と呼ばれる酒石酸の結晶です。
酒石酸は果実の中でも葡萄に多く含まれる成分でワインの味を形成する旨味成分の一つです。
その酒石酸が結晶化をするとキラキラ輝く鉱石のようになります。


綺麗ですね。

酒石酸の結晶化は飲み物ではワインに見られる特異な現象で、酒石酸とミネラル分とが低温で結合する事で現れます。

 

天候に恵まれた年のミネラル溢れるワインで、尚且つ温度管理が行き届いたワインに現れやすいのでヨーロッパでは 「生産者の情熱の結晶」 「ワインのダイヤモンド」と称賛されるんです。
それで気になる「口に入っても大丈夫なの?」って心配ですが、勿論無害です。

この結晶は赤ワインの色素結合のオリと混合されがちですが赤ワインのオリとは違います。ですので瓶内で舞い上がっても直ぐに沈むし、万一グラスに入ってしまっても静かに飲めばまず口に含む事はないです。
直に舐めれば多少はザラつきますが 万一、億一にもですよ、口に入ってしまった場合はグラスの傾けの調整も出来ないほど楽しく酔っ払っている事と存じますので、 些細な口触りは気にならない状態だと思われます。

つまりは瓶内にあっても全く問題にならない物なんです。



一昔前まで市場からは正しい理解を得られず、異物だ不純物だのと指をさされクレームの元となり、 かの世界大戦では特異な性質から軍事利用され、ここ日本では陽の目を浴びてはきませんでしたが、その経緯を正しく紐解けば美味しいワインに出来る飛び切りのアクセサリーだとも言えるのではないでしょうか。
酒石酸の結晶のあるワインに出会ったらそんな風に思って楽しんでもらえれば生産者も喜んでくれるはずです。

さてカフェツリーでも各種白ワインの取り扱いがございます。 当店で白ワインをご注文の際はコルクの裏側も見てあげてください。

 

 

ワインの宝石と出会えるかもしれません。