OISEAU BLEU YAMAGATA

ウエディング 2017/06/26

ゆびわの話

こんにちは!

山形の結婚式場 オワゾブルー山形 セレモニーアテンダーの今野美里です。

 

結婚をする、その節目で準備をするもののひとつに「結婚指輪」があります。

挙式のプログラムでの「結婚指輪の交換」も、キリスト教式・神前式・シビル式など、宗教を越えて行われるほど現代の日本でも定着しています。

ドラマや映画でも、「結婚の象徴/結婚式の象徴」としての指輪の交換のシーンもよく見られます。女性の中には、小さい頃から結婚式での指輪の交換に憧れていた、なんていう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 



 

本日はその結婚指輪に関してのお話をさせていただこうと思っています。

 

①結婚指輪の起源

結婚指輪の起源は9世紀まで遡ります。当時のローマ教皇ニコラウス1世が約束を象徴する鉄の指輪を、結婚の誓いの証として使用したことが由来しているといわれています(諸説有)。11世紀頃には「花婿は花嫁に金の指輪を、花嫁は花婿に鉄の指輪を交換している」という記録もあるようです。13世紀頃にはヨーロッパ全体で指輪交換の風習が一般化したようです。

※ちなみに婚約指輪の起源はもっと古く古代ギリシャ時代まで遡るようです。婚約の際に未来の花嫁の父に指輪を贈ったことが起源とされています。

②指輪の意味

古代より指輪は霊力を備え、魔除けの力があると信じられてきました。また幸運をもたらすものとして子供の誕生や結婚式などの人生の節目に身につけられたり、戦場に行く夫の無事を願って妻が贈ったり…というように大切な方を災難から守り、幸せを呼び寄せるものと考えられていたようです。

特に結婚指輪は「永遠の愛」の象徴ともいえます。終わりのない円が、いつまでも続く新郎新婦様の愛を表しています。

③左手薬指の意味

最後に。結婚指輪はなぜ左手薬指にはめるのでしょうか。

古代ギリシャでは「左手薬指には心臓につながる太い血管がある」と信じられており、また心臓には人の心(感情/愛)があるとされていました。そのためふたりの愛が永遠に結びつくように左手薬指に指輪をはめたといわれています。

 



 

前回のベールの話にも共通していえますが、指輪ひとつとっても長い長い歴史があることが分かります。多くの先輩方が(2000年以上も前の先輩も!)大切な人へ贈ってきた指輪とそれに込められた想いを想像すると、壮大すぎて少しくらくらしますが…

新郎新婦のおふたりが、たくさんの方々との出会いを通して巡り合い、迎える結婚式当日には、ほんの少しでも思いを馳せてみるのもいいのではないでしょうか。