OISEAU BLEU YAMAGATA

カフェ TREE 2017/11/17

儚い(はかない)物は綺麗だ。だからこそ忘れる事はない!

こんにちは

オワゾブルーキッチンスタッフの福田千加良です。

11月も第3週になりました。
冷え込みが厳しいこの季節は温かい飲み物でぬくぬくしたい思いでありますが皆様方は如何お過ごしでしょうか。

11月の第三週といえば話題のボジョレーヌーヴォーの季節ですが皆様はもう飲まれましたか?

日付変更線の都合で日本がいち早く抜栓を許される(厳密にはニュージーランドの方が数時間早いですが…)という事で80年代にブームになったボジョレーヌーヴォー。今日はその話題でいきたいと思います。

 

まず、色んな所で紹介されてますのでボジョレーヌーヴォーがどんな物かは皆様ご存知かとおもいます。
ですので今回はボジョレーヌーヴォーとはどんなタイプか。から始まります。

 

 

使われる葡萄の品種は【ガメイ】と言いましてこの葡萄は房自体が大きく果汁がたくさん取れます。
ただ皮が薄く赤ワインの骨格とも言えるタンニン(渋み)を出しにくいので、飲み口はとても軽やかで飲み易くジュースの様な味わいになり、冷やしても美味しく飲める。という訳です。
色調も「赤」というより「紫」がかった物が多く新鮮さが売りのワインになります。

ですので熟成には全く向きません。
フレッシュなままで熟成や安定といった変化を許されず、活力のある若々しい時期に消費される運命のワインなのです。



↓こっから話は脱線していきます

ところで日本人は毎年このボジョレーヌーヴォーを買い続けています。ブームが去った今もです。
なぜでしょう?

 

 

広告の仕方、販売戦略などもあると思いますが
そういった理由ではなく、多分恐らくもしかしてですよ、そこにはもっと雅やかな理由があると感じます。
それは【儚い物】を愛する日本の心がそうさせていると思うのです。
先程のご説明の様にボジョレーヌーヴォーは熟成しません。出来立てで若々しく一番活力漲る時に消費されます。

それはまるで一瞬だけ咲き綺麗なまま散っていく日本の【桜】と似ているじゃないですか!
(やや強引かな…)
この桜の儚さに似ているボジョレーを日本人は愛し、毎年忘れる事なく買い続けているんだと思うのです。

桜とボジョレーの生き様はどこか似ている気がするのは私だけでしょうか?(多分私だけでしょう)

 

↓もうちょいで終わりです。

ボジョレーヌーヴォーはその経緯と品質と味わいからワインラバーの間では賛否両論あります。
でも良いじゃないですか細かい事は。味わい以外でも色んな事に思いを馳せ、妄想しまくれば間違い無く楽しいお酒になるんです!
遠くはフランスの地で美味しく実った葡萄。伝統製法により短期間でワインにされ海を渡り異国の地、ここ日本で瞬間消費されるためにやってくるのです。
まずはおもてなし文化の日本人としてその儚さに応えなければなりません。

↓こっから本題
という訳で今宵の食事のお供にボジョレヌーヴォーは如何ですか?
今年も忘れずに飲みましょう。儚き味わいは決して忘れる事はないのです。
今年飲んでおけば来年はもっと美味しい筈です!
ご要望お待ちしております!
(こんな落ちでゴメンなさーい)