OISEAU BLEU YAMAGATA

その他 カフェ TREE 2018/09/27

バラに守られたワイン達。

こんにちは

オワゾブルー 山形キッチンスタッフの福田チカラです。

すっかり秋です。

週末ともなれば馬見ヶ崎川から流れてくる芋煮の香りが我が家の部屋を占拠する様になりました。
日に日にこの香りが強くなってくる事に
嬉しさと羨ましさと少しの寂しさを感じながら小さい秋として楽しんでいる今日この頃ですが
皆様は如何お過ごしですか?

さて今日は有機栽培ワインについて考えたいと思います。

 
有機栽培ワインとは、農薬、化学肥料、除草剤を最低3年は使わなかった畑から造られるワインを指し、化学物質に敏感な人から見れば有難い代物です。

自然環境にも優しく、これら化学物質を使用しなければ、ある種では安心安全とも言え消費者にも嬉しいワインです。
「じゃ、全部有機栽培にしちゃえば良いのに!」
「昔は全部無農薬だったんでしょ?」
っと思われそうですが、現代はそんな簡単な話ではない様です。



今と昔では葡萄の病気の数が違い、必要とする薬の数も違っています。
人の移動が激しくなるにつれ、思いもよらない場所から病気がやってきて葡萄畑に壊滅的な被害を与えているのが原因です。
ワイン大国フランスでも何度も葡萄畑の地図を塗り替えられてきました。

人間の世界でも、あのコレラでさえ元々はインドの一部にひっそりと潜む風土病みたいな病で、長ーい時間をかけて原住民と共存していましたが、蒸気船の発展により外国人が次々に現地に立ち入る事で世界中に広がってしまいました。

そして今はもう飛行機の時代。病気が空から降ってくる様な時代ですから、防ごうにも防ぎきれない。
話しがズレてましたが農薬の話に戻すと
畑が全滅のリスクを考えると農薬に頼る気持ちも理解できます。

 

しかし!農家さんだって、出来れば農薬なんて使いたくない。

そこで考えだされたのが畑の周りに【薔薇】を植える方法。

この方法には賛否がありまして、否の説明はなんやかんやでスッ飛ばし、賛の方だけ説明させていただきますと、

薔薇は特定の病気に敏感で葡萄よりも速く症状が出始めます。


畑を見守るセンサー的な役割をしてくれ初期症状が薔薇に出始めたら、ブドウにも予防薬を散布するという方法です。
この方法では、ごく弱い薬品の使用で済み手間も最小限で抑えられるという方法です。

完全な有機栽培とはいえませんが、出来るだけ農薬に頼らない工夫が施され、今や多くの畑で試されています。
消費者や環境にも嬉しい限りです。
さて、随分と長くなってしまいましたが、

有機栽培って大変なんです。
有機栽培ではなくても農薬を極力抑えている所が多くあるんです。

ワインって美味しいって事なんです。

 

というシンプルな今回のお話でした。
ありがとうございました。