OISEAU BLEU YAMAGATA

ウエディング 2017/09/06

想いに溢れた一瞬を感じること

こんにちは!

山形の結婚式場 オワゾブルー山形 セレモニーアテンダーの今野美里です。

9月に入り1週間が経とうとしております。爽やかな青空の日も多く、大変気持ちの良い季節です。夕方の空気は冷たく、なんとなく切なくなるこの感じ…好きです。そしてまもなく香り始めるであろう金木犀の香り。あの甘い香りがふんわり風に乗ってくると、嬉しいような悲しいような…秋という季節でしか味わえないなんともいえない気持ちになります。そんな感情も…好きです。

 

季節の移ろいは本当に早いもので、その一瞬一瞬しか感じられないものがたくさんあります。風景・ガーデンの草花・食材・空の色・風の匂い・虫の声・星座の位置。朝陽の色も、夕日のグラデーションも、肌に感じる温度も季節ごとに違うからおもしろいですよね。このような変化は、気にしない人は本当に気にしない。全く気にしなくてもごはんは食べられるし学校にも会社にも行けるし、日常を送れますからね。

ただ、私は、その日々の変化に敏感でいたいなあ、と思います。そのときしか味わえないもの・感じられないものってなんだか愛しい。先述した「金木犀の香り」もまさにそのひとつで、1年前の金木犀の香りを嗅いだときはこんな気持ちだったなあ、とか。一瞬の香りにその時の感情がぎゅっと封じ込められるイメージ。毎年その香りを嗅ぐ度に過去のその季節のことを思い出せる“カギ”の役目を果たしてくれます。

 

この感覚はきっと結婚式にも通じるものがあると思うのです。結婚式当日の天気・気温・流れていた音楽・美味しい料理の香り・ブーケの花の色・交わした会話…そういうものひとつひとつが新郎新婦のみならずゲスト全員の記憶に繋がり、思い出のカギとなります。

 



 

結婚式は1日で終わってしまいます。ただ、当日を迎えるまでには何ヶ月もの準備期間があり、結婚式後も長い人生が続いていきます。

ブーケに使用した花をフラワーショップで見かける一瞬。たまたま入ったコンビニで結婚式で流れた音楽を耳にした一瞬。その一瞬にふと結婚式の日を思い出すことが出来る。たまたま淹れたコーヒーの香りで、「結婚式の打ち合わせのときはいつもホットコーヒー飲んでたな」なんて思い出すこともあるかもしれません。

その一瞬でよみがえる結婚式当日の記憶を、新郎新婦様にも大切なゲストの方々にも本当に意味のあるものにしたい。10年経っても20年経っても「結婚式をして良かったな」、「幸せに溢れた二人をお祝いできて良かったな」と思っていただける1日を過ごしていただきたい。そう思いながら、結婚式のお手伝いをさせていただいています。