OISEAU BLEU YAMAGATA

その他 カフェ TREE 2018/09/10

食卓で輝け!ワインのダイヤモンドよ!

こんにちは

オワゾブルー山形 キッチンスタッフの福田チカラです。
はやくも9月。

コロコロ変わる気温に袖の長さが気になりまじめた今日この頃。皆様いかがお過ごしでしょうか?

雨が降って暑い日もあれば、晴れてても寒い日があったりして
「もう!どっちなんだよ!」と叫びたくもなります。でも秋の空ですからしょうがないですね。

 

さて今日はダイヤモンドのお話を。
古代はギリシャやローマ帝国の時代からダイヤモンドは最愛を誓う最高のアイテムとして親しまれてきました。
そして同じく古代ギリシャやローマ帝国で愛されてきた「ワイン」にもダイヤモンドと呼ばれる結晶がちゃっかり有るのをご存知でしょうか。

そのご紹介を少し。

 
白ワインのコルクを抜くと稀にガラスの様な結晶が付いていたり瓶底に溜まっていたりする事があるのですが、これは異物ではなく通称「ワインのダイヤモンド」と呼ばれる酒石酸の結晶です。

酒石酸は果実の中でも葡萄に多く含まれる成分でワインの味を形成する旨味成分の一つです。

キラキラと輝き本当に鉱石のような輝きをしています。


綺麗ですね。

 

酒石酸の結晶化は飲み物ではワインに見られる特異な現象で、酒石酸とミネラル分とが低温で結合する事で現れます。

天候に恵まれた年のミネラル溢れるワインで、尚且つ温度管理が行き届いたワインに現れやすいのでヨーロッパでは
「生産者の情熱の結晶」
「ワインのダイヤモンド」と称賛されるんです。
それで気になる「口に入っても大丈夫なの?」って心配ですが、勿論無害です。

この結晶は赤ワインの色素結合のオリと混合されがちですが、赤ワインのオリとは違い瓶内で舞い上がっても直ぐに沈むし、万一グラスに入ってしまっても静かに飲めばまず口に含む事はないです。
流石に口に入れればザラつきますが
万一、億一にもですよ、口に入ってしまった場合はグラスの傾けの調整も出来ないほど楽しく酔っ払っている事と存じますので、
些細な口触りは気にならない状態だと思われます。

 

つまりは瓶内にあっても全く問題にならない物なんです。


一昔前までは異物だ不純物だのと指をさされクレームの元となり、
かの世界大戦では特異な性質から軍事利用されここ日本では陽の目を浴びてきませんでしたが、
その経緯を紐解けば美味しいワインに出来る飛び切りのアクセサリーだとも言えるのではないでしょうか。

酒石酸の結晶のあるワインに出会ったらそんな風に思って楽しんでもらえれば生産者も喜んでくれるはずです。

 

さてカフェツリーでも各種白ワインの取り扱いがございます。
当店で白ワインをご注文の際はコルクの裏側も見てあげてください。
ワインの宝石と出会えるかもしれません。