カフェ TREE
2018/02/21
知識とは絵具の彩り!体験とは漆の輝きだ!
こんにちは
オワゾブルー山形キッチンスタッフの福田千加良です。
また降りました。
まだ降ります。
暦の上ではしっかり春ですが、ふと蔵王山を見上げれば【またまだ冬をエンジョイしようぜ!】と言わんばかりの雪化粧…
春に向かっているテンションを押し戻されそうな気分でありますが、皆さま方は如何お過ごしでしょうか?
さて今回はオワゾブルーを飛び出し酒蔵見学に行ってきましたので日本酒の製造過程をお伝えしたいとおもいます。
カフェtreeでもお出ししていた【男山酒造】さんにお邪魔した時の様子です。
酒造りは基本冬に行われます。
寒くないと微生物コントロールが出来ないからです。という事で2月ど真ん中の訪問です。
まずビックリしたのが県内随一のどでかい精米機。
大吟醸と呼ばれる酒はお米をメッチャ削るのですが、ここはゆっくり丁寧に約24時間かけて削り、米の個性を見極め五分単位で調整しています。
次は米を蒸します
発見の連続です。ここでのお米ってあんまり甘く無くて固めなんですね。
この蒸した米をいかに早く冷やすかがポイントらしく、だから寒い土地が良いんだよ!との事。なるほど。
で、どうやったらこの米は甘くなるの?ってな
疑問ですが
(アルコールとは糖分分解の産物なので甘い物からじゃないと作れないんですー)
お米に麹【こうじ】を練りこみます。
丁度ご飯にふりかけをかけるみたいに。
こうすると甘くなります。
麹とは国菌とも呼ばれ日本食文化を支えてきたカビの一種です。
因みに国果は柿、国花は桜。
国技は相撲…では無く相撲は国技ではなく神事や祭りの分類だそうで。
国技じゃなかったのかい…
へー知らなかったー
はい、また話しが脱線しました。
ちょっと小話を
この麹で米を甘くさせる作業を、麹ではなく人間(巫女さん)の咀嚼でやる事があります。
これが世界最古の酒であり、神聖な儀式などで使われる【口噛み酒】です。
さて話を戻します。
お次は酵母と水を加えていよいよ発酵です。
酒母と呼ばれる酒のタネ造りの工程です。
この段階で、い〜香りがします。例えるならバナナやヨーグルト。熟したメロン。
そしてその味わいは初恋の味がします。
あ、そーゆー意味じゃなくてカルピスの味って事です。ネタが古いですかね
続いて大タンクに移しての醪【もろみ】と呼ばれる最終発酵
この巨大樽に顔を近づけたらもう凄いんです。香りが。酒風呂の比じゃ無い。
彦摩呂風に表現するなら、香りの衝撃波やー!って程にです。
一瞬意識が飛びそうな位。
儀式、清め、捧げ物。日本酒の神聖さがわかったこの日一番の出来事。身が締まる思いです。
そして丁寧に濾過してから瓶詰めされます。
印象的だったのが各作業場その全てに神棚があった事。どんな小さい部屋にも。
酒造りそのものが神事であり、工程全てが儀式である。と感じた一日。
教本やテキストには載っていない数々の歴史、体験談。経験を重ねて生み出された知恵。大変勉強させて頂きました。
男山さん。ありがとうございます。美味しかったです。
話はTREEに移ります。
ご存知の通り日本酒って万能ですよね。
どんな食材とも合うし、食中食後どっちでもok!細かい作法もナッシング。
もともとは酔う為のお酒なので、飲んで楽しければそれでok!
という夢のようなお酒です。
当店にお越しの際は日本酒も是非お試しください。
あ、どんな食材とでも合います。では説明不足ですね。では一点だけ意外なオススメを。
【チーズ】と合わせてご賞味ください。
チーズの持つクリーミーな所を引き出すならワインより日本酒のほうが良い時があります。
硬いチーズなら薄くスライスして、柔らかいチーズなら常温にもどしてからお試しください。
人も食べ物もマリアージュに国境など無い事がご理解頂けると思います!
では全国3000万人の日本酒ファンの皆さん。とりあえず飲みましょう!
酒が飲める酒が飲める酒が飲めるぞ酒が飲めるぞ♪ by日本全国酒飲み音頭